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2011年3月26日土曜日

水は安全

300ベクレル/kgは年間被曝量5ミリシーベルトを基準に逆算しているそうだ。だから短期間での100ベクレル/kgは安全だということを力説している放射能解説者がいた。300ベクレルが年間を通して続いても結果的に蓄積量として5ミリシーベルトであり、人体に影響が出る100ミリシーベルトには届かないということを言っていた。制限値を見直すべきだとも言っていた。

この人の論理の危ういところは、水は安全、ほうれん草は安全、米は安全、空気は安全、肉は安全、魚は安全で全て安全ですが、全ての食物の蓄積量が4ミリシーベルトなため、全て加算すると、蓄積量が80ミリシーベルトになってしまう可能性があるということを説明しないことです。つまり、この状況が3ヶ月以上続くのはよろしくない程度のことを言うべきで、何が何でも水は安全、ほうれん草は安全などと言っている時期ではないと思う。

そうすると、風評被害と言われている産地の他の野菜についても、全ての食物、土壌、水源の放射能含有量を計測していくべきで、現状のように、一部の計測をして、風評被害を折り込んだアナウンスを流していい加減な制限をかけるようなやり方は良くないと思う。

なんと言っても、原発があの状態なのに、全てが安全なわけがないでしょう。安全という言葉を聞くと、原発を作るときに電力会社が説明する「100%安全」と同じように聞こえてくる。人間が作る物で100%安全なわけがない。実際、このような想定外の被災があった場合は安全でなくなっている。だから、この学者が安全だといくら力説しても、それは現状では安全という意味で、将来を保証している訳でもなく、また、現状被爆している放射線量を0にできる訳でもなく、自身を守るのは自身が判断するということを考えさせられる。 厳しく監視して、計測データを公表させ、自身で危険を判断して、危険だと判断したら、まず、子供たちを西日本に疎開させるなどの手段をとるしかないだろう。そうならないことを祈る。

でも、この学者さん、家ではミネラルウォーターを飲んでるのではないかと、邪推したくなります。そんなに安全なら、TV出演するたびに、ヨウ素131濃度の高い水道水を飲んでみせましょう。そうしたら見てる側にも少しは安全が伝わるはずですから。また、北茨城に引っ越して、安全だということを体で証明しましょう。だって、基準値を高くしても大丈夫だし、現状は全くの安全だというのですから。

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