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2011年10月19日水曜日

日経BPの記事

日本の「被曝限度」は厳しすぎる

私が「月間100ミリシーベルト」を許容する理由

ウェード・アリソン名誉教授

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20111012/223166/?ST=rebuild

 月間100ミリシーベルト、生涯5000ミリシーベルトで大丈夫だという人のインタビュー記事だが、途中で、原子力学会などとつながりがなく、何のメリットも無い自分の言うことを信じてとかいいながら、結論として、私の本を買ってみませんかとなっているのが笑える。結局は本の宣伝らしい。
 厳しい基準により経済的なダメージが大きいといっているところが日経BPの言いたいところなのかもしれないが、厳しい側と厳しくない側とどちらに根拠があるのか全く解らないのが、放射能の怖いところ。この人は何故かチェルノブイリで起きている甲状腺癌には触れないで、当時は避難しすぎたとか、隣国も厳しすぎたと反省しているとか言って、セシウムは安全と宣っている。セシウムの半減期もまだまだ先なのだから、セシウムの影響はこれから出るのかもしれないのに、全く根拠無しの意見であるということは解った。また、日経がこのような記事を載せる理由はよく分からない。インタビュアー【山田 久美】の経済的な判断なのか。 

 基本的には一世代から二世代経過しないと本当のところは解らない。たとえば広島、長崎で被爆でなく被曝した人とその放射線量は正確には計られていないのではないか。どのあたりを研究すると100ミリシーベルトを許容できるのか。個人差は無いのか。実際、100ミリを超えると有意な結果がでると言っているのに、その基準を有意な結果がでる(影響の出る)100ミリにするのは、既におかしな判断ではないだろうか。個人個人で100ミリシーベルトを浴びたかどうかをどうやって判断するのだろうか。ホットスポットの近くにいるかどうかをどうやって判断するのだろうか。放射能の内部被曝量をどうやってはかるつもりなのだろうか。安全安心に暮らすには、できるだけ放射能を避けて生きていくということだと思う。特に原発事故が起きたあと数十年間は放射能にたいして厳しく生きていくべきだと私は思う。

この教授がそんなに安全というのなら、この方の家族や子孫を福島原発のそばに住んでもらって健康被害が出ないことを身をもって証明していただくのが一番だと思う。被害が出なければ話の根拠として成り立つので、その放射線量とそれを浴び続けた結果をまとめた本なら購入も考える。日本の学者や教授も安全をいうのなら、原発の近くか強制避難している場所に住み続けて安全を証明してもらえないだろうか。本当に根拠があるのか無いのか。本人も自信はないから出来ないのだろうが。

逆に今回の福島原発事故はこれから先の放射線安全基準を決めるための格好な実験結果をもたらしてくれるのだろう。これは日本が放射線量被曝人体実験をやっていることになる。しかも大量のサンプルと正確な計測は日本でしかできないだろうから。

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