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2011年6月27日月曜日

太陽光発電

太陽光発電装置の設置に前向きな企業(ソフトバンクとか)と役所(神奈川県知事とか)がいるが、果たしてそんなに簡単に成り立つものなのか。

1)電力の販売
  これは菅総理が進めている再生可能エネルギー法案である。電力会社に高く買い取らせ、電気代を上げて、みんなで負担するという社会主義的解決方法。つまり、太陽光はまだまだ非効率で、設置代金を10年間で償却すると考え、全額を自宅の電気に全て使ったとすると、 10年分の電気代 < 設置代金 ということを証明した法案である。

2)10年の機器保証
  実は電気機器はメーカー1年保証であり、部品も6年間の保持が義務づけられているに過ぎない。2年目以降の故障は設置者負担であり、7年目からは部品が無い可能性もある。近頃の販売店は10年保証と言っているが、販売店が無くなったら、保証も無くなる。売るだけ売ってメンテはしないという可能性もある。販売店だけが保証するといってもメーカーは外国製で、クレームは現地の裁判所となれば、実際は泣き寝入りしかない。

3)10年の日なた保証
  役所が太陽光発電を新築に義務づける。一軒家を建てる。建築費用に設置費用が含まれることになる。日当たりを無視して義務づけるのは難しい。また、一軒家を建てた後に南側に高層マンションが建ち、日当たりが悪くなったら、誰が責任をとるのか。マンション建設による日なたへの影響は新しい法律を作ってくれるのか。そこまで、日照権を守ってくれるのか。そうなると、マンションは建てられないことになる。日本はそんなに広くないんだってことを忘れている。外国とは違うのだが、県知事の家は日当たりが良いようで、想像できないようだ。

何を始めるにしても、法律を作るのなら、抜け目のない、それなりに納得できる公平さをもったものを作るべきで、原発が事故を起こしたからといって、何も考えずに、自然エネルギーだ、太陽光だというのはあまりにも安易な選択である。今まで自然エネルギーを無視して来たのは原発のせいなのか、電力会社のせいなのか。それらを反省もしないで、自然エネルギーが良いんだ。100%安全なんだ。地球温暖化を防ぐんだ。。。それは数年前までの原発と同じではないか。

ソフトバンクの孫氏に煽られているだけ。誰とでもWin&Winの関係が成り立つという彼の独善性から出ている発想なだけで、今のままでは泣く人も沢山いるはず。彼は自分さえWinであればという訳ではないが、一部の人をWin相手に選ぶだけである。彼の資本力に惑わされて、流されるほど神奈川県知事が愚かとは思いたくないが。

日本では何故か運用しながらうまい方向に変えていくというやり方が機能しない。いちど法律を作ると100%徹底させて、お上の言うことなら間違いないという民間意識と官僚ができるだけ手を抜くという発想とがうまく機能して、一度決めたことを変更することは難しい。よく考えてもみない。疑問を持たない。で、原発しかりである。今回の自然エネルギーも同様のことを繰り返していくだろう。最初に利権を取った者勝ちになるのは間違いない。そんな鼻の利く奴が孫氏だ。

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