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2013年3月15日金曜日

TPP

http://tpp-kokumin.jp/about/02_01_01.html

1.雇用を守り、増やす
  日本からの輸出品の値段を下げる===これは関税撤廃というより投資目的の円高を止めさせることが先決だ。今、一番きついのは円高であり、関税ではない。円高にしているのは米国であり、円高が苦しいなら関税を下げようという米国の術中にはまっているため。
 環境基準・労働基準を守る===これは日本の環境基準をTPP各国に守らせると、各国の生産コストが上がり、各国は売れなくなるので生産をやめてしまうだろう。代わりにTPPに加盟していない国からその産品を買うことになるだろう。TPPに加盟していない国が儲かるだろう。それともTPP環境基準を満たさない国からの輸入を禁ずるような条項を入れるのかな?中国からの輸入を阻止することが今の米国と日本にできるのか。そのうち、中国製品を日本でパッキングして日本製にして米国に輸出するようになるのかな。まあ、今の日本製はほとんどこの流れだけど。
 日本の輸出品への差別をなくす===これは何処の国でもやっていることで、これをやめるには各国の基準(建築基準とか電機製品基準とか電波法とか)をTPP内で統一する必要がある。そんなことをすると日本規格は排除されて米国規格になってしまうだろう。結局米国有利になるに決まっている。日本国内はリプレース品として国産製品が認められなくなり、全て米国製になるだろう。そして日本が米国基準を作り始めると米国が都合のいい基準を作り始めて逆らえないので、結局、米国製が有利にされるだろう。日本の規格が通るとは思えない。
 インターネットを使って海外にもモノ・サービスを提供できるようにする===TPPと関係ない。今でもできる。逆に今の時点でそれらの販売を手がけていないのだから、TPPに入った時点で、米国標準方式でなければインターネットの安全性に疑問があると言われる。また、電子バスケットなどは米国特許だと言われて日本のサイトは全滅、ネットの販売手数料、金融利息は米国のプロバイダと銀行が全てひきうけるというオチだな。
2.日本の技術を守り、技術で稼ぐ
模倣品・海賊版の取り締まりを強化===中国が模造品を作っているのだからTPP内で何を言っても無駄。模造品を作っている国はTPPなんかに入りません。意味がない。
技術の流出を防ぐ===これも中国が購入条件として技術公開を要求しているだけのこと。他のTPP国は要求していませんから、意味がありません。それよりもリストラして頭脳流出が続いているのを防ぐべきで、技術は人間が持っているのであって、パテントや書類で何とかなるというものではありません。
 技術で稼いだお金を日本に還元===サンフランシスコ条約で著作権が不利な条件にされている日本が何を言っているのか。サンフランシスコ条約を上書きできるような著作権条約を各国と結ぶのが先。不公平条約を公平にする努力もしないでTPPで何の交渉をするつもりなのか。
3.日本企業の海外での利益を守る
 突然の規制変更を防ぐ===手順を踏んで米国特許にひっかかるような規制変更を掛けてくるに決まっています。突然とは何かを定義しないで相手に要求するのは意味がない。誰にとって突然なのか。
 海外で事業を行う際のハンデをなくす===言葉や文化が違うのだからハンデがあるのは当たり前で、無謀な条件を押しつけたりするのは止めましょうというだけの話。特に意味はない。対中国。
4.中小企業の海外展開を促進する
 輸出入手続きを簡単にする===今でもできるはず。FTAでもそれは可能。TPPでことさら強調する内容ではない。中国が気まぐれと意地悪で通関を送らせるようなことに対する対応かな。
 海外への人の派遣を簡単にする===これも中国だろう。他の国は入国拒否したりしない。
5.安心・安全な経済・社会をつくる
 資源・食糧を安定的に確保する===国内で余った物しか輸出しないのだから、食料の安定確保は難しいだろう。それよりも遺伝子操作作物や日本では使用禁止の農薬などが使われる可能性が高いのではないだろうか。安定確保と安全とは別物だと思うが。
 食品・製品の安心・安全を守る===輸出向け作物や肉で不利な条件があったら文句を言われるだけで、何を安全とするかを決めていないのに安全を守るというのはどういうことだろう。安全基準が輸出障壁だと言われたときの対処はできるのか。狂牛病でも20ヶ月以内とか言っているのに根拠が無いと言われて30ヶ月に延ばした。しかも何度も背骨とかを日本向けの牛肉に混ぜてきている国の言い分かとあきれる。これを野放しにした状態で安全を守ると言われてもね。遺伝子操作植物は安全だと言われれば安全になり、商品表示に不要だと言われれば不要となる。結局はアメリカ人になるということだね。
6.日本の強みを世界へ
 日本の優れた技術を世界の「標準」に===寝言だね。各国は日本のように水が豊富でなかったり、毎日が平和でなかったりする国なのに、それらが十分に満たされた状態で無いと機能しない日本の製品と日本のあたりまえの技術がそれらの国でそのまま通用するわけがないでしょう。例えば軽自動車、あれは日本国内だからこそ売れるのであって、米国では危険すぎて売れません。人がぶつかると壊れる車って。

結局TPPに入っても良いことは何もなく、日本製品が米国で売れすぎれば、ダンピングだと言われて賠償金を払わされることになります。かつての東芝製品のように、COCOM違反に嵌められることもあります。スーパー301条とかいう訳の分からない法律を作って人種差別をするような国とまともなTPPなんて結べるはずがないじゃありませんか。

まず、不公平なサンフランシスコ講和条約を見直してもらうことから始めましょう。戦後は終わったということで。中国と韓国が文句を言いそうですけど。韓国は当事者ではないので含まれませんけど。

このTPP交渉への早期参加を求める国民会議というサイト、TPPのメリットの説明はあってもデメリットの説明がないという浅はかな人たちが作ったようだ。いつもの日本のやり方で、官僚が規格したんだろう。原発がいかに安全かということを説いて、危険性は0%だと言い切っていた時と同じだ。こういうことはバランスが大事だということが判らない人たちの意見は聞かないことにする。

メンバーリストに 漫画家の弘兼憲史の名が。こんなバランスを欠いたサイトに名前を連ねているのは知っているのだろうか。島耕作も呆れているだろう。東大の教授が世話人なのは官僚主導なのかな。このメンバーには慎重派はいないのかな。個人で設けたいという人ばかりのような感がある。

しかし、TPPは内容非公開のはずで、なんでこんな条件を出せるのかな。まだテーブルにもついてないのに。おかしな話が多すぎる。

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