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2013年12月14日土曜日

原子炉への消防車注水の大半、他の配管に 福島第1

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1304L_T11C13A2CR8000/

 東京電力は13日、福島第1原子力発電所事故の発生直後、消防車を使って1~3号機の原子炉に注水した際、配管が分岐しているのに気づかず、原子炉に十分に水が届かなかったとする調査結果を公表した。弁を閉めて別の配管に流れないようにしていれば、炉心にある核燃料の溶融の進行を抑えられた可能性があったという。
 これとは別に、事故時の3号機原子炉内のデータを詳細に解析した結果、従来の想定より早い段階で非常用冷却装置が止まっていたと推定。炉心溶融の程度は従来の63%よりも大きく、格納容器に溶け落ちた燃料も増える可能性があることも明らかにした。
 第1原発では、原子炉は止まったが、津波で電源がすべて失われ、通常の冷却装置が使えなくなった。東電は事故発生翌日に緊急手段として消防車を原子炉につながる配管から毎時数十トンの冷却水を原子炉に送った。
 しかし、配管は途中で10カ所ほど分岐しており、注入した水の大半は別の機器に流れていた。原子炉には毎時数トンしか入っていなかったとみられる。このため水量は十分にあったが、原子炉を冷却できず溶融が進んだ。分岐部には弁がついており、弁を閉めていれば水の流出を防げた可能性がある。ただ、仮に注水がうまくできていたとしても、当時の状況から事故そのものを防ぐのは難しかったという。
 東電は今回の事実を事故直後の2011年3月下旬に把握していた。11月には柏崎刈羽原発(新潟県)に配管の漏れを抑える弁を追加したが、公表していなかった。
 東電は昨年6月に事故調査報告書を公表したが、解明できていない部分が多く残っている。52件の課題について調査を進めており、今回うち10件の分析結果を公表した。

東電は車で言えばリコール問題をヤミ改修したようなものだが、把握していた内容を公表しないで今頃になって公表なのか。事故調査報告書にも記述してなかったはず。その上で、今回の発表を何処まで信じていいのか。事故を防げなかったという記述が嘘なのか。
 非常用冷却装置が止まっていたのなら、全原発の非常用冷却装置の見直しが必要なのではないだろうか。何かの言い訳でもしているのだろうか。公表していない解析結果はどのくらいあるのだろうか。解析結果が恣意的に発表されてはいないか。誰がこの件を監視しているのか。東京電力は嘘をついても取り締まる法律が無いのではないか。

 ますます怪しい状態に陥っていくな。福島第一原発、本当のことを言わないと将来において日本が恥じをかくことになる。正直に発表して欲しいものだ。

 非常用冷却装置が短時間で止まってしまうのであれば、全電源喪失した際は、半径30km内の住民に避難命令を出すべきで、そのバックアップ装置の有無に限らず、廃炉とすることを前提にすべきだろう。もちろんメルトダウンしないように電源の回復を図るのはもちろんのことベントしながら大量の水を入れることも検討する。 ベントが前提となるので、ベント装置には高性能な放射能除去フィルターを取り付ける義務がある。

 福島第一で全電源喪失した際に廃炉を決めきれなかった東電の関係者を処罰するべきだと思う。その人達が反省をすべきだ。今回の事故の究明はそこから始まるのではないだろうか。なぜ、廃炉を決めきれなかったか。原発を運用するのに、決断力も決断マニュアルも無かったのだろうか。今は決断マニュアルがあるのだろうか。いや、以前のニュースでは所長に一任とか言っていた。所長は数兆円の判断を数時間以内に行う必要があるということか。経営者側は卑怯だな。原子力安全委員会も卑怯だな。廃炉の判定をどうするかは国が決めて、メーカーが保証し、発電会社が運用する。電気代が事故前と同じになるとは思えない。また、原子力が一番安いかどうかも判らない。

原子炉以外にも危険な施設がある。核燃料プールだ。こちらの安全基準はどうなっているのだろうか。水が漏れたらどうするのだろうか。

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