先月下旬から冬休み明けまで、長男の高校面接試験(推薦試験)の相手をしていた。
彼は話すことになれてなかったので、練習が第一であると思った。
面接では正しい答えや質問者に迎合するような応えは無用で、やる気=この学校に入りたいのだ=を見せることが最重要だと教えた。
練習で何度も嫌な思いをさせたのだが、実際の所、最初の段階では到底合格するようなレベルでは無かった。止めてしまえとも言った。ダンマリは厳禁だと言った。質問して3秒以内に「えー」以外の本文を言い始めないとダメだとも言った。また、「待って下さい、今考えます。」を言ってもいいんだよとも教えた。
そうなのか、彼は今まで人前で自分の意見を述べたことが無いのだろう。数学や理科、社会でもそうだが、学校では正しい答えがある答えを答えれば良いというルールになっている。自分の意見なんというものは、ホームルーム時間以外では必要とされなかったのだろう。
それを約15日間で何とかしたのだから、彼の精神も疲れ果てているだろう。こちらは、まあ、努力した結果で不合格になるのなら、力が足りなかったんだから、苦手な面接より、得意なペーパーテスト(一般入試)でもう一度チャレンジすればいいじゃないかと言う用意をしていた。
果たして、面接で合格した。
こちらは一安心、とりあえず、今年は路頭に迷う長男を見なくて済むことになる。しかし、長男も今回の面接練習で一歩だけでも話し上手になってくれるのかもしれない。それは面接合格よりも人生では大事なことだったのかもしれない。
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