教育者からのリクエストもないのに、周りが勝手に考えた、、、まあ、提案型というか、無用な商品を紹介する展示会があったようだ。
先生が黒板に書く時間を省略できて、何の得があるのだろうか。勉強は効率で理解するものではない。
ある程度の時間が記憶を植え付けたり、ある程度の時間で発想を得たりする。
さっさと黒板に書けば、子供たちがさっさと理解する。
そんなことを考えているようでは、教育とはいえないものになるだろう。その発想に先生は人間でなくてもいいような気がしてくる。
コミュニケーションは大事だ。人から教わるから身になるのであって、自習するだけなら、学校に集まる必要もなくなる。
いったい何を望んでいるのか。
教室を電子化しないで、教育全体を電子化すればいいじゃないか。この展示会で思いつくのは、やはり、昔に見た、住民票発行装置だ。市販のコピー機の外側に高額な装置をつけたもの。どこが高額かって、紙を二つ折りにして、ホチキスで留めて、割り印を押すという機械。
くだらない、先生が楽をしたいだけの機械を提案して、それを買って貰おうという根性が嫌いだ。
教育用マシンでなく、先生の手抜き用マシンだろう。
黒板に向かって問題を書いている。先生が書いている間に書いている端から問題を読んで解いていくというのがうまい時間の使い方だ。変な機械を作って、効率化だとか言っている人たちは、学校の成績が悪かったんだろうな。
用意しているものを注意深く見て、先を考えるということができる時間は必要だ。そんなことも考えずに、先生が言ったとおりのこと以外は何もしないし、予測もしないという人たちが大きくなって、この展示会をひらいているのだろう。
と、想像する。
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