ダメだろこれ。
法案には(1)第三者から卵子提供を受け出産した場合、出産した女性を母親とする(2)夫の同意を得て第三者の精子を用いて妊娠した場合、夫は子が嫡出であることを否認できない――の2点を民法の特例として明記する。でもね、遺伝子検査をすると親子でないことが子供にも親にも他人にもばれてしまうでしょ。その時は母親の我が侭で行った人工授精で出来た子供だと説明するのでしょうか。
人工授精で他人の卵子や精子を使ったら、それは誰が産んでも養子だろう。誰が産んだかなんて誰が証明するのだろう。人工授精で誰の子宮に着床して誰が産んだかということでそれを親とするという発想のようだ。しかし、それは違う。人工授精自体がそれを根本的に破壊しているのだから。
産んだ者ではなく、遺伝的性質で親子の定義を行うべきだ。そうして、親子が養子か嫡子かでの差別を撤廃すればいいのだ。
実の親子であっても養子に出せば親子関係は無くなるということ。実の親子でなくても養子縁組をすれば嫡子と同じ親子関係になるということ。何の問題があるのだろうか。遺伝子による親子関係を元に親権を主張できないということ。親権放棄は主張できるでしょ。
母親、父親ともに遺伝子により他人だと判れば親権を放棄することで孤児になるのだろうから。産んだのは母親かもしれないが、誰の卵子か精子か判らんのだから親でもなければ子でもないだろう。医療ミスなら、医者が責任をとればいい。
日本は養子をとることを恥じているようだが、そんな状態なら人工授精をする環境にないということだ。人工授精を隠そうとする風潮があるのなら、人工授精を禁止すればいい。隠すのは結果的によくないことが起こる。
この法律、単に医者が人工授精を薦める口実になるだけ、その為だけに作ろうとしているとしか思えないな。
人権でもなんでもなく、人工授精の利権のためだな。
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