特に何も無いのだが、スーパーに売っていた。この花は母の好きだった花だ。理由はそれだけ。今思えば若くして死んでいった母。42歳はあの頃でも、未だ若いのにと言われた。中学一年生だったか。
この花を見つけるたびに母を思い出す。今は不治の病ではなくなったようだがあの頃はまだ不治の病だった急性白血病。ただ死んでしまうのを待つだけだった。それでも入院した当初は何ともなかったようだが、先生や看護婦の態度でそれは察したようだ。だった一週間だった。長く苦しまなかったようで、面会した翌日の朝、死んでしまった。
あの頃よりも、今の方が悲しみが深い。思い出す度に悲しみが増している。何もできなかった自分。それが悲しい。取り戻せないものが一番悲しいのかな。
スイセンを見る度に思い出す。
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