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2012年5月4日金曜日

今日の読売新聞の社説は笑える。

「軽視できない政策変更コスト」と題した核燃料処理サイクルから直接廃棄に切り替えるべきでないという社説。

途中に出てくる、「青森県六ヶ所村で完成目前の核燃料再処理工場も廃棄され投資が無駄になる。」という箇所。完成目前ではなく、いつ完成するか判らない再処理工場と高速増殖炉「もんじゅ」という表現が正しい。再処理に必須なガラス固化もままならない技術力で他国より進んでいるなんてことはない。既にヨーロッパ(フランスなど)はガラス固化は出来ている。廃棄物処理もそうだが、高速増殖炉についても、実際に本稼働したことはないし、ずっと前の原子力船「むつ」も結局運用されずに廃船になっている。アメリカや他国の圧力があるのかもしれないが、予算もそこそこしかつけてないような再処理関連と出来もしない高速増殖炉の予算を無駄に使うのならそろそろあきらめて直接廃棄する方法を考え直すべきではないだろうか。直接廃棄に関しても地中の深さや規模などは外国が決めた基準であり、日本独自に考えた物ではないはず。結局、日本は机の上の原子力については強いかもしれないが、実物の原子力については世界から遅れをとっているということだろう。

元々、予定では既に再処理を開始していなければならないはず。それが遅れている原因と方策の間違いを再検討すべきだろう。原発事故が無ければ数百億円の予算を真面目に開発する気の全く無い人たちに無駄使いされ続けていたかもしれないのだから。政策変更を云々言う前に、再処理の方向を考え直すのが先決だろう。

福島レポートの様にプルトニウム保持という別の意図があるとしか思えない社説だと感じた。それならそのように書くべきだと思う。コストではなく国防だと。

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