Powered By Blogger

2011年5月23日月曜日

55分間

55分間の注水停止が菅総理の指令だったとか、菅総理が怒っていたから東電が気を利かせたとか、、、巷では噂をしている。

現地が海水を注水し始めたが、その数十分後に、一度停止している。この停止した理由が、よく分からないので、勝手な想像を膨らませているらしい。

今更、あのときの責任を追及するようなことは無意味で有り、そもそも、原子炉が壊れるかどうかという状態の時に東京の指示待ちをするような者しか居なかったというのなら、全責任は現場の責任者を選んだ者にあるといえる。いや、現場に非常時の権限を与えずに、非常時というもの自体の存在も認めずにここまできた原子力推進派の体制と行政に問題がある。

事故は起きないという説明をしているため、事故を想定した訓練や権限委譲などを考慮することが出来なかった体制に問題がある。事故は起きない、100%起きないと言っていたのは何故か。それは事故が起きるかもしれないのなら、もう少し多額のお金を地元に渡さなければならないくなるからである。事故は起きないのだから、事故が起きた場合を想定する必要はないし、想定する方がおかしい。だから、事故を想定するような補償はしなくてよい。現在地元の市町村に渡しているお金は原発というもののイメージを変えるための宣伝費である。

実際は事故が起きる。これは当たり前で、人間が作った物で事故が起きない物などなかった。しかし、人間は失敗を教訓として反省し、修復をすることにより、克服してきたのだ。今回の事故も克服してもらいたい。克服するには、知恵を集める必要がある。知恵を集めるには、計測データを公表することと、次の事故のために沢山の計測を行うことである。空気、水、土、魚、野菜、肉の核種の汚染量。原発からの距離との相関、風の影響、地形の影響など、こと細かに計測して、次回の事故時の対応マニュアルとして生かすことが大事である。事故を起こさないことは望ましいが、人間は自然現象を制御できるほどではない、また、ジェット機が原発の上に墜落するかもしれない(確率が低いだけで、上空を飛んでいるのだから可能性はある)。そのように考えて、事故が起きたときのガイドラインを決める資料を作ることを望む。

今回の事故の責任は東電を含む原発推進派の責任である。天災が引き金だが、その後の対応は推進派が「無茶な安全神話」を作り上げたためにこのような大災害になってしまったのである。ECCS喪失が判明した時点で、残り時間は無かったのだから、自衛隊派遣+海水(冷却材)注入を行わなければならなかった。ECCS喪失で廃炉とするのは当然だと思う。嫌ならECCSが壊れないように沢山のバックアップを行っておけばよかった。ディーゼル発電機だって、避難棟にも用意しておいても良かったのではないか。

そうそう、始めにもどして、、、つまり、55分間の注水中断は、原発推進派が作った安全神話がそうさせたのだということで、自民党さんも責任があるのではないかな。それなのに、菅総理を責め立てると、自分に火の粉が降ってくるのではないでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿