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2016年5月18日水曜日

自転車レース ジロデイタリア、ツールドフランス

ほとんどのタイムトライアル以外のレースは数人がレース初番で逃げ、数人の先頭グループを作り、その後ろに集団と呼ばれるほとんどの選手が固まって走るという状態になる。

自転車は風の抵抗が強く、風さえなければ相当に速いスピードで走ることができるようだ。なので、先頭グループも一人ではなく数人で逃げることになる。風よけとなる先頭車を交代で担当しながら、できるだけ早く集団との距離を開けたいからである。

集団は先頭グループとの距離と残り距離、残り時間を考えて、先頭グループが逃げ切れない程度の距離で追いついて走る。ペースを作るのは2~3のチームメンバーで集団の先頭に列を作る形でおこなう。

そもそも先頭グループとして逃げる者の中に有力な個人総合賞をとるような選手がいると、それは他のライバルが困るので、そのライバルかライバルチームのメンバーが先頭グループに混じって、逃げ切れないように邪魔をする。明らかに邪魔をしないでも、先頭になったときにしっかり漕がないとか、自分の余力を持たせようとするし、集団との距離を開こうとはしない。また、先頭グループ内でも最後はスプリント競争をすることになるので、できるだけ自分の体力は使いたくないのが本音だ。しかし、集団に追いつかれては逃げている意味がなくなるし、逃げ切るために選んだのは互いに納得しているので、ゴール近くまでは定期的に先頭を交代しながら走るしかない。

最後は先頭グループは集団に飲み込まれてしまう場合がほとんどだが、いろいろと策を練って、逃げ切る選手もいる。先頭グループが集団に飲み込まれると、最後はチームの力で、チーム内のスター(賞を狙える人)のためにメンバーは捨て石となって、スターの前で風よけとして走る。この人は一定の距離をスターのために引っ張るのが役目で、結局は最後の数十メートルで失速してしまうほど力を使ってしまう。力がなくなってきたらスターはこのメンバーを振り切り、自分の最大の力をだしてゴールに向かう。各チームがこれを行う。
集団に飲み込まれなければ、先頭グループの誰かが先頭でゴールすることになるが、ゴールの数キロメートル手前になると先頭交代しなくなるとか、失速したように見せかけるとかして、先頭グループを振り切って逃げる。振り切らないで後ろに憑かれて風よけにされたらゴール前で抜かれてしまう。

何の話かというと、資本主義だなーと感じたので、、、逃げ切れればアメリカンドリームだけど、ほとんどは集団という金持ちに吸収されて賞は取れない。基本的にはチーム(組織)の方が有利だ。

目指すのはチームでのスター(組織のトップ)か、単独勝利(個人経営、個人企業)か。

どっちも難しいだろうけど。

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