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2013年1月12日土曜日

原発に第2制御室、規制委、設置を義務づけ

新安全基準案

第二制御室、非常用電源、冷却ポンプなどを配置、事故の拡大を防ぐ目的。

ないよりまし程度だろう。事故になれば、役に立つかどうか、制御可能かどうかも判らない。平常時の点検では動作するだろうが、過酷事故時は動作しないかもしれない。今までも交流電源喪失時の対処はされてきたはずで、それが役に立たなかっただけだと思う。何が役に立ち、何が役に立たなかったのか、これを見据えて、反省してから、新基準が作られるべきであり、外国に同様の施設が義務づけられているからといって、それを形だけ真似するようなこと(お金を掛ければ、施設を作れば)が安全に繋がるのかということを考えてもらいたい。また、新聞はそのような所を追求してほしい。朝日新聞には技術者はいないのだろうか。ただ、規制委が決めたことを書いているだけだ。

制御室が耐えられても制御室と原子炉を結ぶ通信路、電源路が耐えられなければどうしようもない。地震や津波に耐えられる通信路を確保することが可能だろうか。
問題なのは、このような副制御装置、安全装置について言及する者が居なかったこと、また居ないことを指摘する者も居なかったこと、指摘する者を排除してきたことではないだろうか。なぜそのようになったかを修正しないことには、どのような装置を作っても同じ結果になるだろう。

規制委は根本的に、例えば、原子力発電所は国の直轄部署が運営するとか、自衛隊に警備と事故時対応を任せるとか出来ないのだろうか。民間業者が原発を持つのは無理だ。プルトニウムが盗まれたり、過酷事故を起こしたときに海水を入れる判断ができなかったり、こんな想定をするのなら、自衛隊に任せる以外に手がないだろう。現存の自衛隊に任せるか、新しい組織を作るかして、電力会社から取り上げるべきだ。

そして、まともなお金を掛けて、少しでも安全な原発を運用すべきだろう。現時点で、原発を動かしたい電力会社は単に金が心配なだけだ。こんな電力会社が過酷事故を想定して本気の準備をするはずがない。儲けることに必死で、安全は二の次にされている。この再稼働にかける働きを見ればそれがわかるはずだ。

これを見て、これを指摘する者がなぜいないのだろうか。新聞社もTV局もマスメディア全てが電力会社のやり方を是認するか、触れないようにしている。こんな状態で、規制委が何を言っても無駄だろう。規制委がやらなければならないのは、常に原発の安全性には問題があるのだという態度を、見方を維持させることなのだ。再稼働=安全ではないということをアピールし続けなければ規制委自体が不要ということにも繋がる。

自民党の大勝利で原子力の時代は逆行してしまった。安全性が認められれば新規原発も作るという方針の安倍政権。安全な訳がないのに、また安全なら作るなんてことを言い出すなんて、安全神話を忘れて、新安全神話を作ろうとしていることに気づかないリーダーは要らない。ネジを逆にひねっただけで何とかなると思っている安倍首相はどうしようもない。彼の頭の中は憲法改正以外に何もないのだ。それには参院選に大勝利することが必要で、原発の安全性とか経済の立て直しとかは全く眼中にないのだ。選んだのは民衆であるので、それも仕方ないことだが、、、、こうやって、みんな拝金主義者に引きずり込まれるのかな。

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